算数・理科が得意(算数・理科しかやらない)な子の中学受験 | whitedelight

算数で乗り切る中学受験

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大学生になった息子の中学受験について書きたいと思います。
結果から言いますと、第一志望の中学には合格しませんでしたが、
第二志望、第三志望に合格し、第二志望の中学校へ進学しました。
上記の通り、算数、理科を武器に大学生までのぼりつめました。
それで良かったのか、悪かったのか、
人生後悔するのかしないのかは、これからわかっていくのだと思います。
息子の人生なので、親としては温かい目でこれからも見守り続けるつもりです。

1.はじまり

私も夫も数十年前に中学受験をして中高一貫校へ進学しました。
そのため公立中学のイメージがどちらにもなく、高校受験については全くわからず。。
また、私も夫も中学受験をしてよかったと思っているので
自然と子供にも中学受験をさせようと考えていました。

塾の選定
幸い、近所に中学受験塾は多く、選び放題、、、でしたが逆に悩みました。
SAPIX、日能研、早稲田アカデミー、市進、TOMAS
個別指導塾(ベネッセ系、トライ系など複数。。。)などなど
3年生から入塾させるつもりで検討をはじめ、
SAPIX、日能研、早稲田アカデミー に絞り込みました。
で、結局SAPIXの入塾試験に受かってそのまま通いました。

入塾前の説明会はSAPIXと早稲田アカデミーに行き、日能研は資料請求のみ行っています。

・日能研
日能研は中学受験専門塾で上位校から中堅、下位校を受験する子供まで
幅広くしっかり対応してくれそうでよい感じでした。
が、周りを見てみると同じ小学校の子が多く通っていて、
成績次第というか、友達も自分も上位クラスにいられればよいけど
塾の成績とかで友人関係が左右されるような小学校生活を過ごさせたくないなあと、
候補から外しました。

・早稲田アカデミー
早稲田アカデミーは先生がとても情熱的でよさそうだったのですが、
四谷大塚準拠で日曜日がつぶれてしまう、、小3からそれもなあと思ったのと
←甘いですよね。。。今となっては挑戦させてみてもよかったなあと思うときはあります。
また、その校舎にかぎったことかもしれませんが、
高校受験のほうに力をいれている感じのお話をされていたので候補から外しました。
10年ほど前の話なので今は違っているかもしれませんので
最新の情報は説明会などでご確認をお願いします。

2.小3から小4

小学校3年生の時は週1回SAPIXに通いました。
私は仕事をしていたので、それ以外の日はサッカー教室とか、
英語を日常会話としている学童保育に通っていました。
まだまだほのぼの、ほのぼの。

小学校4年生になるとそろそろ本格的。本気で上位校を狙うお子さんたちが入塾してきます。
SAPIXは校舎にもよりますが、αクラスが一番優秀で、Aクラスが最下位クラスになります。
息子の場合3年生から在籍していても、4年生頃はせいぜいCクラスでした。
(その校舎で中間より少し下のレベルでした。)

それというのも、、、、
国語ができない、というかやりたくないのでやらない
「物語なんて意味がわからない」
といい、作文なども何も書かない感じでした。
今から思えばこのころもう少し何かアクションできればよかったのかもしれませんが、、
親である私が「国語本」を読み漁るだけの日々が続きました。。
テクニック本ですね。なるほど!と思うことはあったのですが
私自身は文系であまり国語で苦しんだことがなく何がわからないのかがわからず。。
国語だけ国語専門塾とか個別塾を検討すべきだったのかとも思いますが
おそらく行ってもやらなかったし嫌がったと思います。
本人にやる気がなければだめですね。今もそんな感じです。
まあ夫も私もそんな子供ですがとてもかわいいと思っているので、まあ仕方ないと思っています。

まったく勉強しないのであれば中学受験自体を考え直すべきですが、
算数や理科は勉強していたので 結局そのままSAPIXに通いました。
3年生の理科は星座早見表を作って星座の勉強をしたり、
豆電球をつかって電気の勉強をしたり、
授業でしっかり覚えてテストというよりは実習のようなこともやっていて楽しそうでした。

3.小5から小6

相変わらず国語はやらなかったです。かといって授業をさぼるということはない子供でした。
なのであまり「国語もしっかりやりなさい」というようなことは言わなかったです。
国語以外も大変でした。。
算数は特に。先生が宿題としてやってほしいといわれることを
すべてやりきることはできなかったです。

5年生以降はBクラスになることがたまにあっても、ほぼAクラスでした。
国語がとってもできないとそうなります。

国語のテストではかろうじて選択問題やわかる範囲で漢字などは解答していましたが、
作文や「文字でかかなければならない」解答は全く書きませんでした。。。
国語の先生も、算数や理科の点数はそれなりにとれているので何とかしたいと考えてくださり
授業前や授業後に特別に見ていただいたりもしました。
SAPIXの難しい問題ではなく、書店で購入できる読解問題集(薄っぺらいもの)を
選んでくださり、購入して持参し、30分ほど指導していただきました。

それでも国語の偏差値が一桁、ということがありました。一桁ではない時でも10点台でした。
それ以上の偏差値を結局見られたかなあ。。偏差値30いったかどうか。
多少得点があがっても半分は絶対にとれないので国語の点数はあまり私も夫も見なかったですね。

偏差値一桁というのはあり得ないですよね。ところがどっこい、、あるんです。
SAPIXの国語の問題はとても難しいです。(数十年前女子御三家中高に通った私にもほんと難しい)小学生が読むんかい、って思う文章出たりします。
が、、SAPIX上位のお子さんはできちゃうんですね。
難しい問題でも9割とか満点近くとれるお子さんがいるわけでして、
そのお子さん達の偏差値には「こんなに高い偏差値出るんだ!」と逆に驚きました。
息子ほど国語ができない子はSAPIX生徒にはあまりいない、
ということで一桁の偏差値がうまれちゃったということだと思います。

6年生になると、校長先生(国語担当)ががっつり怒ってくださりまして、
多少は文章も書くようになりました。
「ボスに怒られた。。」とか言っていましたが、まあ、すでに6年生。
それでも少しは書いてくれるようになっただけで親としては喜んでました。

子供は、算数に関しては、5年生、6年生で教えていただいた先生を尊敬のまなざしで見てました。
大変だったようですが、授業は楽しかったようです。

4.受験前

・第一志望
第一志望は以前から決めていて(SAPIXに入った頃から学祭につれていったりして興味をもって)
超チャレンジ校ではありましたが、そこはずっと変更しませんでした。
本人も国語をあまりにもやらないくせに受かるつもりでした。
私たち親も、算数と理科で高得点をとれば何とかいけるか、、と思ってました。

息子は昔から変な自信があるのです。。
人間、ネガティブよりポジティブなほうがよいと私も思っているので
自信については「ない」より「ある」ほうがよいのですが、
全然勉強しなくても「いける」と思う自信はほんとどこからくるのか驚きます。

社会については特に家でがっつり覚えたりとかそういう努力は全くしませんでした。
が、SAPIXは同じ単元を3回は繰り返していただけるので、
授業に出てさえいればそれなりに身につきます。
点数はそうよくありませんでしたが国語ほど悪くはなかったです。
ただ国語同様、解答を文章で書くものはかけず。。。
なので良すぎることも悪すぎることもなかったように思います。
そして、結果的に「社会」は息子の受験では全く必要がなかったということになりました。
ただ、中高でも「社会」は勉強しなかった息子にとって
SAPIXで得た「社会」の知識が役にたっているようです。
ここで勉強していなかったら地理も日本史も全くわからない人間になっていましたが
常識程度の知識はSAPIXのおかげで持てたと思います。

・第二志望
第二志望に関しては本人が見つけてきました。
少し遠いのですがたまたまその学校の近くに行ったときにいいなあと思ったようです。
調べてみると、通常の4科目受験以外に算数選抜試験がありました。
自動的に第二志望はこちらに決まりました。

・第三志望
とりあえず3校は受験させようと考えました。
やはり高校受験は厳しく思われ

公立高校向けの内申点はとれない。。。国語やりませんから。
まだ先の話になりますが、中学以降、英語からも逃げました。。

絶対に受かりそうな学校を、、とさがしたところ、
受験方法がいくつかある学校がありました。
4科目受験、2科目受験(算国か算理か)、ほかにも英語を使う方法もあったと思います。
「算理」
これはいけるかも、ということで第三志望はこちらになりました。
本人も算数と理科で受験できるのは魅力的だったようで特に異議はありませんでした。

5.結果

第一志望は超チャレンジ校で人気校です。小3の頃からあこがれだったのですが。。
偏差値も高い学校なので当然といえば当然ですが落ちました。。

第二志望の学校は4科目受験と算数選抜受験どちらも受験しましたが
算数選抜のみ合格でした。
1日目の第一志望を落ちた後、割とすぐにこの結果が確認できたので
ほんとに喜んでいました。

第三志望も合格しました。
算数、理科だけというのは本人的に気楽だったみたいです。

算数と理科のみで中学受験を乗り切り、第二志望の学校へ進学しました。

6.まとめ

息子は小1から小6まで小学校では算数はほめられる、
算数に関しては、一から十まで教えてもらわなくても理解できちゃう子供でした。
時々いますよね。。
私は算数、数学は努力して問題を解きまくり身に着けるタイプ、、
だったのでうらやましく思ってました。

せっかくの算数の才能(超すごいものではないですが)をできれば無駄にしないで、
大学まで進んでほしいと小学校低学年の頃から思っていました。

中学校がすべて不合格で、公立中学に進学していたら
おそらく大学を目指せる高校への進学はできなかったと思います。
(国語も英語もできない。。)

専門学校や就職へ進むのもいいと思っていますがそれは本人がやりたいことがあればであり、
親としては、やりたいことも、なりたいものもないのであれば
大学に進んだほうがいいと考えてきました。
息子にも「何もやりたいことがないなら、大学へ行きなさい」と言い続けてました。

第二志望の中学校に進学しましたが、この学校は高校卒業後の進路指導に
就職や専門学校があがることはありません。
先生たちは大学を前提に授業しますので、みんな大学へ進学するものとして
高2,高3と導かれていく感じでした。
あまり自分の将来を考えていない息子のような子にとっては、これがよかったと思っています。

バランスよく何でも丁寧に勉強することができるお子さんは本当に理想的だと思います。
そしてそういうお子さんはどこにいっても困らないのだろうなと思います。

以前首都圏模試の際の説明会で
「中学受験はできる子よりむしろできない子のためにある」
とお話されていたのがほんとに印象的でした。
ほんとにその通りだと思っています。
確かにできる子は、トップの公立高校へいって、トップの大学へ進学できるはず。

塾についてですが、息子の国語のレベルにあわせて塾を選んでいたら、
おそらく算数、理科でも中学受験を乗りきることはできなかったのではないかと思っています。
それだけほんとにSAPIXのレベルは高かったです。難しく、また量も多く。
なので息子にとってはSAPIXを選んでよかったと思っています。

また、もし息子のようなお子さんがいらしたら中学受験をすることをおすすめしたいです。

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