数学・化学で乗り切った大学受験
中学受験の経験を別記事で書きました。
現在は大学生になりましたが、受験にいたるまでもまあいろいろありました。
1.中学時代
入学していろいろと試してみて運動部に一応入りましたが2年生の途中でやめてしまいました。
友達に連れられて入った文系の部で中学時代はそれなりに活動してました。学祭とか。
勉強についてはやらなかったです。。。
1年生の頃はあまりがつがつ勉強しなくてもSAPIXで勉強したことだけで
国語と英語以外は何とかテストは乗り切れてたように思います。
国語はやっぱり全然やらないのでテストは最悪。英語もやる気なしでした。
漢検も英検も学校ですすめられますがまったくやらず。
2年生になって担任の先生との相性と、数学の先生との相性が最悪で数学でさえもやらず。
面談時に先生に「授業は寝てます」と言われてました。
3年生になって1年生の時の先生のクラスに再度なりましたが
(この先生はとてもよく勉強されてる先生でいろいろ助けていただきました)
高校にあがれるかわからないとは言われていました。
ここまで書くと全く何にもしてなさそうですが、自分の好きなことはやってました。
ゲーム全般です。DS系からデュエマやポケモンのカードゲームとか。
夫も私も学校へ行ってくれるだけいいか~と気ままにしてました。
あんまり言ったところで、、、ただ、大学は無理かもな~
高校は卒業してほしいな~とか思ってました。
すべて終わったからこんな風に書けるんだよな~とは思います。
実際あの頃はもっと「どうしよう~」とは思ってました。
ただ割と夫もそうだったようで、夫は高2くらいからこのままではまずい!と思って
猛勉強したそうなので、同じかな~くらいに思って気を静めてました。
2.高校生になって
高校にあがれるかわからないといいつつ、何とかあがれました。
ただ、、高1の時の担任の先生は、先生になって2,3年目の若い先生で真面目な先生でした。
そして苦手な国語の先生。。。
高1夏の面談の時、この科目はこのくらい点数とらないと単位がとれないです、といわれ、焦る親。
けっこう具体的にいわれたのです。これだけ足りないと。。。
本人も先生にそう言われていたのだと思いますが、「がんばらないとだめ」と言われて勉強するような子ではなく、かえって「どうせ無理」と思うようになってしまい、もっとなげやりに。
無理だな卒業は。。。と思い、それでも高校は出てほしいなとこの頃「トライ式高等学院」だったか、
どこか編入も考えなきゃダメかもと、資料請求まではしました。
ただ学校辞めて編入となるとそう簡単に思いきれませんでした。
何より親である私はこの学校がとても好きだったのでできれば卒業してほしいなあと思っていました。
ただずっと頭には入れてました。別の学校へ編入する、そういう道もあるかもと。
それでも高1生活はそれなりに満喫(勉強以外は)したようで、学祭とかは楽しんでました。
高1の後半はまあなるようになれ、とか思ってました。
転機
高1の終わり頃は、大学どころか卒業も無理かもと、夫も私も本人もそう思っていました。
が、突然転機が訪れました。
高1の終わりに学年主任の先生(数学担当)から家に電話がかかってきたことがきっかけです。
その時の電話では、先生と夫が長く話をしていました。そのあと息子とも話をしてくれました。
先生にお電話をいただいたのはこの時だけですが、この電話からよい方向に流れていくようになったと思います。
夫に電話の内容を聞いてみると
・卒業できないかもと思っていることには「卒業は問題なくできる」
・中学受験を算数選抜で受かったのだから、数学はやればできるはず、頑張ろう
ということでした。
先生曰く、出席してるし卒業はできる、とのことでした。(成績は悪いですが)
息子は学校は行ってました。授業は寝てることが多かったようですが、
ほぼ休んでないので卒業はできそうとわかり、親もそうですが、
たぶん子供もほっとしたのかと思います。
体育とかは楽しんでました。あと楽しい授業はきちんと受けてたみたいです。
数学は学力別にわかれるのですが、中学から高1まで数学もほぼやっていないのでできないわけで、
当然一番下のクラスでしたが、電話の先生も担当することもあって
高2になってからは少しずつやる気になってきました。
積分が得意に
高2の中頃だったと思いますが、積分が単元になり教えていただいたわけですが、
先生は小テストなどでよい点数をとった生徒を「先生」にして、
理解できていない生徒に教える役割を与えました。
息子もその1人になり、授業前に教えるために朝も30分ほど早く起きて学校に行くように。
「積分」がほかの友人よりも早く理解できたので気をよくしたのか、
自信をもちはじめたのか、高2の夏休みが終わる頃にはだいぶ変わってきました。
3.大学受験にむけて
そんなこんなで、本人もやる気になり、「塾にいきたい」と言われたのは高2の10月。
驚きましたがやる気になったのであればと、行かせることに。
大手塾は高2の半ば過ぎだと一通りの単元は終わっているはずだし、固定の先生だと
相性が合わなかったりすると全くやらなくなるかも、、と思い講義型の塾はさけようと思い
個別指導塾のいくつかを候補にしました。本人もそのつもりだったようです。
有名なトライの個別指導塾も体験授業を受けました。が、結局ベネッセ系の塾にしました。
トライの体験授業は専門の先生で学生ではなかったのですが、ベネッセは学生です。
こちらが息子にはあいました!
はっきりいってしまうと先生のレベルは段違いなのですが、息子は年齢の近い
先輩のように教えてくださる先生があっていたみたいです。
様々な大学の先生、早慶、青学、の先生からそれぞれの大学の話を聞いたりして
だいぶ具体的に見え始め、自分も大学生になりたい!思うようになったようでした。
中でも入った当初院生だった先生がいて、卒業してしまったため半年しか見ていただけませんでしたが
息子は「スーパーマン」と言っていて、(具体的にはどこがすごかったのかは教えてもらえなかった)
とてもいい影響をいただけた先生がいたのもよかったと思います。
学校でも同級生が大学受験を見据えていろいろ情報がいきかっていたようです。
まあ早い子は高1からこつこつ受験勉強を進めているので遅いスタートではありましたが
スタートをきってくれました。
それから1年、個別指導塾で、数学、化学、物理をみていただくこととなります。
英語について
英語はほんと大変でした。中1から全くやらず、学校から白紙のプリントを持って帰ってくるのみ。
これではいけないと、中2から英語専門塾へ行かせました。
が、やらなかったですね。。。
がっつり先生の指導をうけて自分でも単語なり熟語なり覚えて進めていけば
英検やTOEICなどでよい結果を得られるという実績のある英語塾なのですが、
本人にやる気がなければ何にもならないわけでして、、、
ただ、1週間に一度いやいやでも、、自宅では勉強しなくても、塾にいけば英語を
勉強する時間が少ないなりにできるので行かせていました。
どちらにしても高1まではほぼやらなかったように思います。
高2で個別指導塾に行ってからも、英語を家でしっかり勉強するということはなく
通学の時間に単語帳を読むくらいに見えました。英語にかける時間は。
それでも単語帳を見てくれるようになったのはすごい前進でした。
4.~12月まで
志望校は数学、化学(物理)、英語(できればないほうがよい)で受験できる私大としました。
学部、学科は自分で決めました。
第1志望校は高偏差値の有名私大でした。勉強してこなかったのに、そこ!とも思いましたが
志望することは別に志望していいわけで、第1志望は受験を決めた高2の11月から決まっていました。
が、第2志望は?と聞かれても、あまり学校を知らなかったからか、答えられずにいました。
高3になると学校でも塾の先生からもいろんな話を聞いてきて、だいぶ絞ってはきましたが
とにかく第1志望に行きたいとしか言わず。
10月頃共通テストの出願。これは本当に重要でした。
国立大学は考えてはいなかったのですが、最近の私立の入試は共通テストの結果でいけてしまう
大学も多く、息子はこの恩恵を受けることとなります。
数学、物理、化学、英語を受験しました。
この時期、やっておいてよかったと思うのが、12月の神奈川大学の給費制試験を受験したこと。
息子はほぼ模擬試験を受けてきませんでした。学校で受けたのくらいかも。
ここで一応本番の受験を経験できたことはよかったです。
12月にあるほぼ最後の模試を受けるか、こちらを受けるか迷いましたが
先生に急いでお願いして調査書を作ってもらい、ぎりぎりで出願し、12月の半ば受験しました。
1月中旬に合格発表。
→給費生にはなれませんでしたが、一般試験としての役割もあって、一般試験では合格でした。
大学生になれないどころか、進級や高校卒業もあやうかった息子。
とりあえず大学生にはなれそう!ということになってほっとしたようです。
5.1月
1月に入ると、一般入試の出願がはじまります。
もともと息子は第2志望はなく、第1志望でないのであれば「いけるところにいく」でした。
そのため、エクセルを使って、2月のカレンダーを作成し、
2月1日から20日頃まで、息子の望む学部がある大学の受験日をまず入れていきました。
息子は勉強で忙しいので、スケジュールのもとは私が作成しました。
大手塾のHPから情報を得て、それぞれの大学のHPへ行って詳細を見て、の繰り返し。
まず第一志望の大学の日程は確定させ、
2月1日位から順にどこの大学を受験するか息子に聞きながら入力していきました。
また、Googleで息子と私が見られるアカウントを作成し、受験申請用に。
受験料の支払いは保護者のクレジットカードとかになるので、本人の個人的なアカウントは使わず、
私も内容を見られるようにしました。
今はみんなネットで出願なんだー。と自分の頃は書店で出願書類購入したり面倒だったなあ
などと思いながらお手伝いしていましたね。
けっこうそれぞれの大学で違っていたり、同じシステム使ってる?という学校があったり
いろいろでした。どちらにしてもしっかりそれぞれ読み込まなければならず大変でした。
ぶっちゃけ、受験できる限りは受験しようというスタンスでした。
模試を受けていないので結局どのレベルの学校が受かりそうなのかもわからないので仕方なく。
ただ、難関校に受かって、偏差値で下の学校に落ちるようなことはあるのであまりしぼりたくもなく。
高校の先生には3日が限界、4日以上連続で受験しないようにスケジュールたててください、
と言われていましたが、いざスケジュールに組み込んでいくと、ここにここを入れて、
ここはここを受験してとなっていって、あく日はほぼありませんでした。
こんなの無理だよね~といっても、息子がやる気だったので総受験料にはびっくりでしたが
高校受験がなかったので中学では全く受験塾などは行っていないし、
大学受験塾も高2の後半からだったし、ここでお金はかけてあげようと思い、、出しました!
6.結果
第1志望
不合格 英語がやはり厳しく。。緊張もしていたみたいで玉砕だったようです。
MARCH
MARCHは日程的に重なりがちでしたがうまく組んで4校受験しました。
1校は不合格、その他の3校で合格をいただき、その中の1校に通っています。
ただし、3校すべて合格したのは英語は共通テスト利用入試です。
英語については
・共通テストを利用する
・それぞれの独自試験を受験する
方法がある学校があり、息子は独自試験で英語で受験した学校もありますが
それらは落ちました。
英語のみ共通テスト利用の枠で3校合格しました。
その他、いくつか受験していますが、英語を共通テスト利用にした学校は受かっています。
が、英語独自試験を受けた学校は落ちました。。。
数学、化学は1年で合格レベルに持っていけました。がやはり英語は厳しかったですね。
息子は特に共通テストの英語がとってもよい点数だったということはありません。
英語で足りない分をどうにか数学と化学でまかなった、と理解しています。
7.まとめ
中高いろいろあり、6年間、心配しっぱなしでした。
大学受験については、よいお手本ではないですが、こういう例もあるということで書いておこうと思いました。
息子が1点後悔したことは、「共通テスト、国語も受験すればよかった」ということです。
国語を全く勉強していなくても国公立上位校でなければ受験できたかも、と言っていました。
実際、北海道大学を卒業した私の同僚は、数学は共通テストで30点しか取れなかった
(同僚は文系学部、英語は超得意)
といっていたので、可能性はあったかもしれないなあと思います。
できることはやっておいたほうがいろいろな可能性がうまれるということだと思います。